実写化不可能短編小説作品
『レイプ』
暗がりの中、路地に停めたワゴン車にて待ち構える、目出し帽で顔を覆った男二人、野丸と阿成。
野丸「ようやくこの日が来たな」
阿成「ああ。遡ること学生時代、俺達二人の執拗な愛の告白にもとうとう最後までどちらにもなびかなかった、あのマドンナ」
野丸「あの頃の俺達が知ったら悲しむかもしれないな…まさか彼女をレイプしようなんてさ」
阿成「まったくだ…う、上手く出来るかな?」
野丸「胸のドラムがヘビメタを熱演してるぜ…お、あの街灯の下を通りかかる影!あれじゃないか」
野丸「俺達があのマドンナを見間違えるワケないだろう…おい、準備は万端か?」
阿成「笑止!抜かりはない、このクロロホルムで一発だ」
野丸「よし、それじゃ突撃っ!」
闇に飛び出す黒づくめの二人。
マドンナに背後からクロロホルムを染み込ませたハンカチを当て、ワゴン車の中に引きずり込む。
阿成「やった、成功だ」
野丸「やっぱりカワイイなあ〜」
阿成「そうだねえ〜」
野丸「と、ここまでは計画通りだな…おい、クロロホルムの効果はどれくらいなんだ?」
阿成「体質にもよるが、二時間くらいが平均と聞いた」
野丸「充分だ…ま、まずどうしようか?」
阿成「カ、カメラかな。これ買ったからさ」
野丸「いいね、最新型!映せ、録画しろ」
阿成「はい、回りました…えー、今ですね、マドンナを寝かせまして…寝顔こちらです」
野丸「リポートするの?いいよ、そういうのは…」
阿成「ちゃんと寝てるんでしょうか…では、ここにあります鼻コヨリを突っ込んでみたいと思いま〜す」
野丸「起きちゃうじゃんかよ!やめろって…」
マドンナ、くしゃみ。
阿成「おお〜」
野丸「おお〜、じゃないよ!何がしたいんだオマエは」
阿成「興奮しますよねぇ」
野丸「しないわ!」
阿成「ちょっと…性癖を否定するのはルール違反だぜ」
野丸「…悪かったよ。じゃあお互い趣味の食い違いがあったという事で」
阿成「では続いてうなじ映しま〜す」
野丸「ちょっと待て!全然先に進まないじゃんか!あのさ、性癖を否定するワケじゃないけど、こんな状況だしスタンダードに行かないか?」
阿成「スタンダードって…例えば?」
野丸「とりあえずブラジャーを取ろう」
阿成「…意義なし!」
野丸「よし、次にパンツを脱がせよう」
阿成「…意義なし!」
野丸「よし、次はいよいよ…」
阿成「これですな」
野丸「ん?何そのオマエが手に持ってるの」
阿成「浣腸でございますよ」
野丸「はあ!?何でそんなん持ってんだよ」
阿成「準備は万端だからな」
野丸「え…オマエさ、マドンナにウンコさせたいの!?」
阿成「はい、ここからカメラ固定しま〜す」
野丸「段取りを進めるな!まいったぜ、オマエにそんなとんでもない性癖があったなんてな!」
阿成「その歪みこそ我なり」
野丸「悟ってやがる…俺はカンベンだぞ!?」
阿成「凡人めが」
野丸「だいたいさ、このワゴン俺のだからな!絶対ダメだかんね、ウンコなんて」
阿成「俺はもう洩らしてるぜ」
野丸「死ね!」
阿成「キューブ・マイルーム」
野丸「オマエの部屋じゃねえ!百歩譲って部屋だったとして、ウンコすんのかオマエは!」
阿成「ビニールシートも持って来たからさ、これ敷けば大丈夫でしょうがよ」
野丸「広げてるし…ああ、プリントされてるケロケロケロッピが可哀想だよ」
阿成「浣腸、行きまーす!シャア・アナルズブ!」
野丸「…いろんな所から怒られそうだ」
阿成「おい、レイプって興奮するなあ!」
野丸「もうレイプというジャンルじゃないぞ、これ…」
阿成「大丈夫さ。実は俺も初体験なんだが、俺が研究材料にしている映像が本当なら、オマエも受け入れてくれると思う」
野丸「なら事前に見せておけよ、それをさぁ」
阿成「考えてもみろよ、あのマドンナのウンコだぞ。こんな機会がなきゃ一生見れないシロモノだ」
野丸「それもそうかな…」
ブリッ、ブリリッ…ブリリアントグリーン。ついでにラクリマクリスティー。
阿成「あー、出た!」
野丸「うわ、やっぱ臭っせ!」
阿成「な、なんだこれは…俺が研究材料にしていた映像とは全く違うぞッ!ウワアアアーッ!」
野丸「何が?ウンコなんてこんなもんだろ、普通」
阿成「俺が見ていた映像のウンコは、もっとカラフルで顔と手足が付いてるファニーな奴だ!?」
野丸「おそらく『Dr.スランプ』なんだな、その映像は!?アラレちゃんのウンコ遊び見て性的興奮を覚えたんだな!?」
阿成「ほよよ?」
野丸「やっぱり!」
阿成「やだーッ!臭い!もう窓開けてよぉー、ノマちゃん!」
野丸「気をしっかり持て、阿成!今窓開けて外にウンコ放ってやるからな!それっ!」
ケロケロケロッピのビニールシートに包まれたウンコが宙を舞う。
野丸「阿成、もう大丈夫だぞ!」
阿成「ノマちゃん、ありがとね〜ッ!」
マドンナ「野丸くんに阿成くん…二人とも、何してるのかしら?」
二人「あ、マドンナ!目出し帽で顔を覆ってるのに何故俺達の名前を!?」
マドンナ「自分らでずっと連呼してたじゃない。それより、これはどういう事か説明してもらおうかな?」
阿成「しまった…ウンコを出したから、クロロホルムの効果まで排出して目覚めちゃったのか!」
野丸「バレちゃ仕方ないな…こうなりゃ、言う事は一つ」
二人「マドンナ、俺と付き合って下さい!」
マドンナ「バッカじゃないのアンタ達…さ、アタシはもう帰るから、車から降ろしてちょうだい」
二人「ちぇっ、あの頃とちっとも変わらないな、マドンナは」
車から降りるマドンナ。
二人が乗ったワゴン車は去ってゆく。
マドンナ「まったく…ケツの穴が痒くて仕方ないわ。何か拭くもの持ってたかしら」
バッグの中を探すマドンナ。
すると手には古びた二枚のラブレターが。
マドンナ「アタシには二人のうち一人だけなんて選べないわ…昔も今も」
マドンナはケツの痒みに耐える事にした。
だって、この二枚のラブレターだけは汚せないから。
-END-
2007.09.29
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ケロッピなんですよね、軍曹じゃないんですよね。
なんかレジャーシートって言うとサンリオキャラのイメージがあるんですよね…ちなみ学習机はスーパーマリオね。
(世代だよ!)
ちなみにテキトーに書いたから本文中は誤字とか多いな…
(意義なし→異議なし)
二回連続で野丸のセリフとかあるし。